通算20年に及ぶ欧米滞在を通して培われた国際的視野と豊かな経験は、中井知子の芸術に深い滋養をもたらし、伝統あるウィーン演奏技法を受け継ぐ確かな礎となっている。ウィーン古典派ならびにロマン派作品を主軸に、典雅な気品と深い詩情を湛えた解釈は、各方面より高い評価を博している。

 

その芸術性は国境を越えて広く認められ、オーストリア、ロシア、アメリカをはじめとする一流音楽家たちより厚い信頼と深い敬意を寄せられてきた。確かな技巧、洗練された感性、そして豊かな人間的魅力を兼ね備えた、日本を代表する女性アーティストの一人として、オーストリアを拠点に内外で活躍。

 

特筆すべきは、その研鑽の歩みである。W.ケンプ、R.レヴィン、J.ラドンスキの系譜を受け継ぐH.カープに学び、8歳にしてウィスコンシン大学マーフィー・ホールにて初のリサイタルを開催。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学を優秀な成績で修了後、ピアニスト/ウィーン国立音楽大学名誉教授 今井顕の推薦を受け渡欧。ウィーンの代表的な私立音楽院において、世界的ピアニスト・音楽学者パウル・バドゥラ=スコダ、その高弟S.S.カン、さらにウィーン国立音楽大学教授シュテファン・メラーの薫陶を受けつつ、アシスタントとして留学生指導にも携わりながら首席で卒業。併せてオーストリア国家演奏家資格を取得し、卓越した演奏家に贈られるAusgezeichnet賞を授与されるなど、欧州博士号相当の栄誉を獲得している。

 

演奏活動は華やかで、ウィーン・エアバーホール、ニューヨーク・カーネギーホール、フランツ・リスト大ホールをはじめ、オーストリア政府主催ガラ・コンサート、ナルニア音楽祭(イタリア)、フランツ・リスト音楽祭(オーストリア)など、欧米の主要ホール・音楽祭にソリストとして招聘され、オーストリアでは、PCCピーラッハ・クラシックシリーズ、タルハイム・クラシックシリーズ等に招かれ、ウィーンを代表する世界的ヴァイオリニストや声楽家、名教授らとの共演を重ねている。

 

また、演奏家としてのみならず、ピアノ演奏における総合的美学・様式・音楽観を体系化する学術的研究にも力を注ぎ、教育・普及活動との両立も果たしている。ウィーン国際ピアニスト協会理事補佐、各国際アカデミー公式アシスタント等を務め、後進の育成にも尽力。

 

メディアにおいても高く評価され、オーストリア、イタリア国営放送では、パウル・バドゥラ=スコダより「申し分のない洗練された素晴らしい才能」と評され、自作モーツァルト協奏曲カデンツァを託されたことで、ブルガリア、イタリアにて協奏曲デビューを果たした。オーストリア紙NÖNは「非常に名手でありながら、魂のこもった演奏」と評し、その芸術性はオーストリア各紙においてたびたび紹介されたほか、ザンクトペルテン紙Konkret等は、現地の美学における女性の強さにおいて、非常に象徴的であるとして、世界のバレエ業界が全幅の信頼を置くP.ブロイアーを専属とするヨーロッパバレエ団 創設者A.イリミアエヴァと共に一面で特集。

 

録音作品としては、2020年にシュテファン・メラーとの『モーツァルト・リサイタルライブ』、2023年に『中井知子リサイタルライブ』を発表。いずれも高い評価を受け、現在に至るまで広く愛聴されている。

 

 

国内外の受賞歴も枚挙にいとまがなく、滋賀県ピアノコンクール第1位(2回)、滋賀県知事賞、PTNAピアノコンペティション西日本大会グランプリ、読売新聞社賞、全国大会受賞、JPTAピアノオーディション全国大会受賞、横浜国際ピアノコンクール審査員特別賞、カーネギーデビュー国際ピアノコンクール第2位(日本人初)、IMA音楽賞、平和堂財団芸術賞など数多の栄誉に輝く。さらに、ザルツブルク音楽祭、ウィーン国際ピアニスト協会をはじめとする主要国際アカデミーにおいて最優秀ディプロマ、特待生・奨学生として選抜されるなど、その歩みは一貫して高い評価に裏打ちされている。





 

 

8歳から国内外で演奏、受賞歴多数。桐朋女子高校、同大学を経て2017年にウィーンの私立音楽院でオーストリア国家演奏家資格を首席で取得。幼少より欧米滞在経験が豊かで英語上級、ドイツ語可のトリリンガル。初級者から上級者まで幅広くレッスンに対応しています。
帰国時の対面レッスンはなるべく1日1名、最大2名に限り丁寧に向き合い指導するため90〜120分コース(¥15,000)をお勧めし、ご好評頂いております。
予め3回分、または5回分をご納入頂き、お好きなタイミングで都度レッスンをお取りになる方には、24時間送信できる無料チャットサービスをご利用頂けます。(返信は24時間対応ではありません。)
オンラインレッスンも同様にご納入頂き、お好きなタイミングで予約し、ご利用ください。10回チケットは1回分無料とさせて頂きます。
以上の条件外でも可能な限りフレキシブルに対応させて頂きますので、お悩みの方はまずご相談ください。

演奏と伴奏、レッスンのほか、ウィーンのアーティストや名門大学、歴史ある音楽院教授による特別マスタークラスのオーガナイズと通訳、専門知識の必要な翻訳、ウィーン留学相談、進路相談、セカンドオピニオンにも対応。

ご依頼は事務局までお問い合わせください。



MOZART RECITAL LIVE

 

~Bösendorfer Imperial 290~

 

1786年、天才モーツァルトが32歳の時にウィーンにて作曲された作品497の連弾作品では、モーツァルトがピアノの為に創作したソナタ作品の中で、最も長大かつドラマチックで、スケールの大きさ、内容の深さ、豊かで変化に富む表情、華麗さや美しさ等の点で、比類の無いほど、当時の代表的な古典的様式が密度高く、完璧に統合されている。要求される演奏技巧と合奏技術の高さも、モーツァルトの特徴が顕著なピアノ協奏曲と同じくらい、ソナタ作品の中では群を抜いており、かの物理学者アインシュタインは、これを《ソナタの王冠を成す作品である。》と称した。

 

モーツァルトは、フィガロ、ドンジョバンニ、コシファントゥッテのような彼の作品の多くで貴族を批判し、フランス革命の思想を密かに支持していることを明確に示していた。様々な所以で、ザルツブルク大司教から誤解され、虐待もされた。それはモーツァルトが先駆者だったからに他ならない。この作品は、古楽などの従来の過去にのっとった物でなく、現代的な未来を予期して構成されており、彼らしさを残しながらも、それまでの型を打ち破った斬新なものである。緻密な連弾や室内楽の枠を越えて、交響曲やオーケストラの様に聴こえる所もあり、第1楽章はややゆっくり、第2楽章は少し速すぎる様に感じられるかもしれない。それは、過去の多くのデュオがアンダンテを遅めに演奏し、アラ・ブレーヴェを無視したからである。その為、いわゆるモーツァルト、という感じがしないのなら、演奏家冥利に尽きる。

 

ボーナストラック: 作品381より2楽章

¥3,820

  • 在庫あり
  • お届け日数:5~8日1

TOMOKO NAKAI RECITAL LIVE

 

~Liszt Schbert Debussy~

 

オーストリア新聞NÖN、リスト音楽祭、ウィーン国立音楽大学教授等は、中井のリスト音楽祭デビューコンサートを、「非常に名手でありながら、魂のこもった演奏」と評した。

 

以下同記事より抜粋。ー厳選されたピアニストのみが、毎年リストの聖地で開催されるリスト音楽祭に招待されます。ルドルフ・ブッフビンダー、エリザベート・レオンスカヤ、アルカディ・ヴォロドス、インゴルフ・ヴンダー、オレグ・マイゼンベルク、ローランド・バティック、リーリャ・ジルベルシュタインの様な偉大なアーティスト等がこの年鑑リストに掲載されており、今年、中井知子が加わりました。中井知子は、非常に名手でありながら魂のこもった演奏で、リスト音楽祭の聴衆を魅力したー

 

本アルバムでは、収録時間の都合によりリスト音楽祭デビューコンサートの約3分の2にあたる、リストの森のささやき、コンソレーション第3番、軽やかさ、エレガントなシューベルトピアノソナタ第13番作品664、ドビュッシー月の光を収録。

 

使用楽器 Stainway D274

¥3,820

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