Autumn Concert 2024 満席の中、無事に終えることができました!ご来場ありがとうございました。
今回は2ヶ所公演をし、ウィーン古典派を中心としたプログラムを皆様にお届けすることができました。
今回はブラームス全曲の再演というドイツ音楽を代表する珠玉のプログラムの一つで、アーティストとして中堅に差し掛かる私自身にとっても力を試される大変意味深い取り組みとなりました。1番から3番にかけてつづられた数々の趣ある情景と、奥行きのある情緒の壮大な物語。あらゆる箇所に巧みに散りばめられた対話やコントラスト、限りない静寂と寂寞、経過、激動を再現するための遠近感や複雑な構成が難しく、ピアニストによってもアプローチが異なって来ますので、担当の方と何度も演奏を重ね、作曲家の意思に少しでも近づきながら自分の解釈を確立するべく緻密に作り上げて行きました。そこに本番ならではの集中力や魂、即興性、偶然性も加わり、出来上がった大きな音楽の物語に対して、多くの方々から本当に思い思いのフィードバックを頂く事が出来て、また一つ演奏家としての使命を果たせた様で感無量でした。このプログラムは今後も定期的に続けて行きたいです。
オーストリア、ピーラッハ公演は盛況のうちに終演いたしました。昔はピアニストはどんな作曲家も弾けなければならないと考えていましたが、私もそろそろ中堅に差し掛かります。今回、自分がどんな音楽をしたいのか、何を専門にしたいのかをよく考えさせられた一日でした。超満員のお客様と温かい雰囲気の中で良い音楽ができ、沢山ブラボーを頂いて、嬉しい事にオーストリア人の方から新たに弟子入りの申し込みもありました。ご来場、誠にありがとうございました。支えて下さった皆様にも心より感謝申し上げます。
6/2のウィーン公演は、盛況のうちに終演致しました。前日、前々日と40度の熱が出て体調は最悪でしたのに、オーストリアのお客様方や相方の白木一光を含めた協力者達は、感動的な振る舞いで、アーティストも生きている生身の1人間として、とても温かく迎えて下さいました。頑張って本当に良かったです。いつも納得できるまで完璧を求め、偏った信念にとらわれてもう一つ積極的に出られなかったのですが、支えてくれた皆さんのおかげで、新曲への極度の恐れを乗り越える事ができ、参加する素晴らしさ、大切さをポジティブに感じられる様になったり、世界の見え方が変わって、生きているのが楽になりました。本当にありがとうございました。この日の事はずっと忘れないと思います。日本から応援して祈って下さる方々にも心よりお礼申し上げます。次はもっと素晴らしい演奏で恩返しさせて頂ければ幸いです。
Spring Concert 2024
満席の中、無事に終えることができました!ご来場ありがとうございました。
いつもヴァイオリン+ピアノばかりでしたが、久しぶりにチェロを加えた「ピアノトリオ」ができ、ブラームス、メンデルスゾーンを中心とした熱いプログラムを皆様にお届けすることができました。
デュオ結成のウィーン公演、第2回はベートーヴェンの熱情ソナタと、ヴァイオリンソナタ春を主軸に構成しました。プログラムを知って即決即断した上にサポーターもしてくれたクラシックファン達(!)。演奏だけでなく、お客様にご満足頂ける覇気に満ちたプログラム作りの大切さを改めて実感しました。
事務所の立ち上げからの初めてのコンサートはウィーン公演。モーツアルト大作のピアノソナタ、ベートーヴェン大作のクロイツェルソナタを主軸に演奏しました。聴きにいらして下さったウィーン国立音大教授やシューベルト音楽院教授等から、息がぴったりの大変素晴らしいデュオだと絶賛を頂きました。